So-net無料ブログ作成
膝関節 ブログトップ

◆変形性膝関節症 [膝関節]

Question:  変形性膝関節症、日常生活の注意点は?

 6年前、5メートルも痛くて歩けなくなり、「変形性膝関節症」と診断されました。医師に、「これ以上、悪くなってもよくはならない」「正座は絶対しないように」と言われ、がっかりしました。しかし、入浴時に正座をする訓練を始め、正座ができるようになりました。同時に膝の痛みも少しずつ消えて、かなり歩けるようになりました。現在、快適に歩くことができたり、痛くてあまり歩けなかったりすることがあります。O(オー)脚が始まったようです。この程度の変形性膝関節症、これからどのようなことに気を配ったらよいのでしょうか。
(80歳女性)


Answer: 適度な膝の曲げ伸ばし運動で痛み軽減も―勝呂徹 東邦大大森病院整形外科教授(東京都大田区)
 

 変形性膝関節症とは、軟骨が加齢によってすり減った状態を言います。変形性膝関節症には、初期から末期までありますので、状態により治療が異なります。

 正座をしないようにとの指導は、正座をすると部分的に関節軟骨に強い圧力がかかることから、痛みがでることが多く、一般的にしないように、と指導しています。

 痛みの原因の一つに半月板の変性断裂があります。変形性膝関節症のほとんどの人に断裂を伴います。この半月板が切れて挟まると痛みのために歩くことが困難になります。

 しかし適度に屈曲伸展(膝を曲げたり伸ばしたり)を繰り返すことで、切れた半月板が、摩耗して当たらなくなると痛みは減少します。動きにより痛い時と痛くない時があるのは、半月板の断裂の可能性が高いです。

 診断にはMRI(磁気共鳴画像)検査を行うと半月板の断裂が明らかにすることが出来ます。半月板の断裂があり、引っかかるような強い痛みがある時には、関節鏡という内視鏡手術にて損傷した半月板を切除することで、痛みは改善します。変形性関節症すなわち軟骨の無くなった状態は、変わりませんが、断裂した半月板が挟まらなくなることで痛みは改善します。一度MRI検査を受けることを勧めます。

 O脚が始まったとのことですが、内側の関節軟骨が摩耗してきたのでしょう。この状態を「内反変形」と言います。なかなか進行を予防することは、難しいですが、大腿四頭筋の筋力訓練が大切です。同時に大腿骨の後方にある筋肉(ハムストリング)の訓練が大切です。この訓練は膝関節を曲げることでトレーニングになります。膝を冷やさないようにすることも大切です。サポーターなどの使用も膝関節の保護になります。

 日常生活での注意点は、体重のコントロールです。肥満は、膝関節に掛かる負担を増します。変形性膝関節症では、徐々に膝関節が曲がって来ますので、完全に伸ばす訓練が必要です。これによって関節拘縮(こうしゅく。関節の動きが制限されること)の予防が可能です。この他、立ち上がる前に膝関節の振り子運動を行いますと立ち上がり時の痛みが改善します。関節表面へ関節液がまわり、スムーズに立ち上がることが出来ます。

 膝装具や足底板などの装具をつけて、変形性関節症の痛みの減少と内反変形(O脚)の進行予防を図ることも行われます。

 関節内注入療法としては、ヒアルロン酸注射があり、痛みや炎症がある時に効果的です。変形性膝関節症の治療のガイドラインの中でも重要な治療法の一つです。

 変形性膝関節症の進行予防には、生活習慣の改善をはかり、体重減少、筋力の維持などが重要であることから日々継続的に行うことが必要とされています。

(読売・医療相談室記事より)

◆東邦大学医療センター大橋病院と勝呂徹教授


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康
膝関節 ブログトップ