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◆医療トラブル [医療ADR]

トラブルと対話 要望を整理 効率よく解決  

医療ADR※で話し合いがまとまった男性は、
「知人にも教えてあげるようにしている」という(水戸市内の自宅で) 「医療裁判は時間やお金がかかって勝つのも難しいと聞くし、私たちにはとても無理。だからといって泣き寝入りもしたくない」

 水戸市の男性(67)は、手術を巡り病院とトラブルになった時の心境をこう語る。

 男性は2007年、前立腺がんの手術後、尿が肛門から漏れる症状に悩まされた。
再手術してもよくならず、人工肛門をつけたままの生活を余儀なくされた。
病院は3度目の手術を申し出たが、もう信じる気にはなれなかった。
医師の説明内容がその時によって食い違うなどし、疑念を深めてしまったからだ。

 院内の患者相談窓口に相談してみたが、不信感はぬぐえなかった。
08年7月、県医師会が運営する「茨城県医療問題中立処理委員会」に相談した。
医療を巡るトラブルを対話により解決する「医療ADR」の一種だ。
 ここでは、中立的な医師と弁護士、有識者の計3人が調停委員となり、患者と医療機関の話し合いを無料で仲裁している。

 最初の話し合いの日。治療中の男性に代わり出席した娘の夫(49)に対し、調停委員は単刀直入に切り出した。「医療機関に何を求めますか」。金銭解決か、謝罪か、詳しい説明か、どういう形なら納得できるのか、と。

 ADRは、裁判のように法的な責任を争うのではなく、双方が納得のいく柔軟な解決の道を対話の中から見いだそうというもの。

 仲裁者が入ることで、当事者だけでは難しかった話し合いをスムーズにし、短期間で効率よく解決を目指すのが特徴だ。

 娘の夫は「端的に聞かれたことで目的が整理でき、話し合いがしやすくなった」という。まずは、入院費や交通費が予定以上にかさみ、不自由な生活を強いられたことへの補償をしてほしい。そして、疑問に答えてもらいたい。人を介したことで、希望を率直に話すことができた。

 その後、院長ら病院側も同席し、「誠意をもって対応したい」と言われた。
翌年4月まで、話し合いは計3回。男性はこの間、別の病院で受けた手術が成功し、普通の生活が送れるまで回復。仕事を失った打撃は大きかったものの、病院側が経費や慰謝料を払うということで折り合うことにした。

 男性は「裁判と違い、素人にも利用しやすい仕組み。こういう方法があることを多くの人に知ってほしい」と話している。

(読売・医療大全記事より)

※医療ADR:
「ADR」とは、英語の「Alternative Dispute Resolution」を略したもので、「裁判外紛争解決手続き」と訳される。患者と医療機関の間にもめごとが起きた時、第三者が間に入り、訴訟ではなく対話で解決しようというもの。


タグ:医療ADR
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