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◆後腹膜の「神経鞘腫」 [良性腫瘍]

Q. 後腹膜の「神経鞘腫」大きく

 妹が、「後腹膜」という部分に直径13センチの「神経鞘腫(しょうしゅ)」があると言われました。医師からは、手術は難しいと言われました。少しずつ大きくなってきており、心配です。(38歳女性)

A. 良性腫瘍 整形外科で詳細に
―松本誠一 癌研有明病院 整形外科部長(東京都江東区)―

 腹膜とは、胃や肝臓など、腹部にある臓器を覆う膜で、後腹膜は、おなかの奥の方に当たります。

 神経鞘腫は、神経にできた良性腫瘍です。悪性腫瘍とは、手術の仕方などが異なるため、まずは、本当に神経鞘腫かどうか、正確に診断することが必要です。

 診断は、画像検査と腫瘍の細胞を調べる組織検査があります。
MRI(磁気共鳴画像)検査など、画像だけで神経鞘腫と診断できるのは約6割で、残りは組織検査が必要です。組織検査には、局所麻酔で体に針を刺して内部の細胞を採取する「針生検(はりせいけん)」を行いますが、それが難しい場合、全身麻酔で皮膚を切開して細胞を採取することもあります。

 正確に神経鞘腫と診断できた場合は、手術などはせずに、様子を見ます。何年も大きさが変わらないことがあるからです。

 しかし、妹さんの場合、まだ若く、確実に腫瘍が大きくなっているとのことですから、手術する必要があると言えます。

 ただ、神経鞘腫の表面には、腫瘍に押され、紙のように薄く引き伸ばされた正常な神経があり、腫瘍と神経を完全にはがすことは困難です。可能な限り腫瘍を取り除くようにし、正常な神経の損傷は、最小限にとどめるようにします。

 腫瘍は、すべて取り切れなくても、神経鞘腫は手術後、大きくならないことがしばしばあります。それが、ほかの悪性腫瘍と異なる点です。まずは、神経鞘腫に詳しい整形外科で正確な診断を受けてみてください。

 (読売・医療相談室記事より)


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