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◆耳鳴り [耳鼻科]

Q. 難聴の後、耳鳴りがひどい

 昨年の3月に突発性難聴で左耳の聴力を失いました。聞こえないだけなら何とか対応できますが、耳鳴りがひどいです。聞こえなくなった耳の耳鳴りを解消する治療方法はありますか。(43歳男性)


A. 慣れること、気を紛らすことで改善―鴻(おおとり)信義 慈恵医大耳鼻咽喉科准教授(港区)

 突発性難聴は、「内耳」の障害で起こる、原因が明らかでない難聴(内耳性難聴)です。このような難聴にかかり、治療を受けたにもかかわらず聴力が改善せず、そのうえ耳鳴りが残ってしまうケースでは、耳鳴りを消失させる有効な治療方法はあまりありません。質問者のような患者さんにとって、耳鳴りはとても不愉快な症状です。耳鳴りを意識するようになると、耳鳴りは増強します。すると、耳鳴りが絶えず気になり、結果として耳鳴りはさらに増強するという悪循環になってしまいます。

 耳鳴りの治療には、原因疾患(急性難聴など)に対する治療、耳鳴りの抑制療法、およびカウンセリングなどの心理療法があります。質問者は、突発性難聴を患ってから1年以上経過していますが、聴力が全く回復せず消失したままということですので、治療方法としては、聴力の改善を目指すのではなく、耳鳴りに慣れること、あるいは耳鳴りから気を紛らわす抑制療法が中心になります。

 例えば、好きな音楽があれば、それを聴く事は有効かもしれません。就寝時に小さめの音で音楽をならしてリラックスし、気を紛らわせて眠りにつくのもよいでしょう。カウンセリングなどで、耳鳴りから受けるストレスを軽減させることも有効です。

 一方、薬物療法としてはビタミン剤や血流改善薬などが投与されます。耳鳴りによる入眠障害があれば睡眠導入剤を、また耳鳴りへの不安が強ければ抗不安薬も使用されます。しかしこれらの薬剤は、耳鳴りを消失させるためではなく、耳鳴りが少しでも緩和されることを目的として投与されます。

 その他には、耳への麻酔薬の注射や電気刺激などの方法もあります。

 また、TRT(tinnitus retaining therapy)という方法もあります。これは、特殊なノイズ発生器から発生するノイズを1日に6~8時間聞くことで、耳鳴りに対する意識の軽減が期待されます。ただし、高度難聴(あるいは聾)があるときはノイズを聞くことができないため、質問者の場合は残念ながらTRT療法の適応にはなりません。

 以上、色々と試してみて、ご自分にあった治療を焦らずに探してみてはいかがでしょうか。

(読売・医療相談室記事より)

◇私も、20代から耳鳴りがあり、最近はさらにひどくなっていますが、他の事に熱中しているときは、完全に忘れていて、意識に上りません。いつも鳴っていますが、夜布団に横たわった時に一番意識されます。翌日都合の悪い何かがあるときは、特に大きくなりますね。


タグ:難聴 耳鳴り
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◆慢性中耳炎で耳だれ! [耳鼻科]

Q. 長年の慢性中耳炎で耳だれ

 50年位前から慢性中耳炎を患って耳鼻科に通院していますが、経過観察をしています。現在は耳垂れが出てきました。どんな治療を受けたら良いのでしょうか。(59歳男性)


A. まず耳だれの病原菌を確認し、適切な抗菌薬で治療を ―鴻(おおとり)信義 慈恵医大耳鼻咽喉科准教授(港区)

 小学生のころからの「慢性中耳炎」ということですので、かなり長期間にわたり鼓膜と中耳腔(鼓膜の裏側の空間)に炎症が持続しているようですね。恐らく、子供の時に患った「急性中耳炎」によって鼓膜に穴があいてしまい(鼓膜穿孔(せんこう))、閉鎖しないまま現在に至っているのだと思います。

 通常、鼓膜は再生能力が強く、穿孔となっても自然に閉鎖しますが、強い細菌感染や局所の血流障害があると穿孔が残ります。このため、外界から様々な異物が中耳腔に出入りするようになります。例えば病原菌が侵入し、中耳腔内で繁殖すると、耳の穴から分泌部が出る「耳だれ」や痛みが生じます。また、聴力も低下します。このような状態が慢性的に広がると、めまいや顔面神経まひなどが起きることがあります。

 慢性中耳炎では、黄色ブドウ球菌や緑膿菌といった細菌が、病原菌として中耳炎の持続や耳だれの反復などに関与しています。通常は抗菌薬の点耳や内服で病原菌が除去され、症状が改善します。ただし最近は、抗菌薬に抵抗する「耐性菌」の存在が問題になっています。

 したがって、耳だれを採取して中耳炎を起こしている細菌を同定することが重要です。その結果により、抗菌薬を適切に選択し投与します。また、生理食塩水で中耳腔を洗い流す「耳洗浄療法」も有効です。以上の治療で、耳だれを消失させ中耳腔内を本来のきれいな状態に戻します。しかし、一度改善した中耳炎が再発を繰り返す場合は、手術を行って鼓膜穿孔を閉鎖します。耳だれが止まるだけでなく難聴の改善も期待できます。

 質問者は、現在、耳だれが出ているということですが、出たり止まったりを、これまで何回も繰り返しているのでしょうか? あるいは、耳の中に常に耳だれがある状況が、長い期間継続しているのでしょうか?

 もし手術が必要な状況だとしても、先に耳だれを止めてから行わないと、手術後の経過が良くありません。まずは病原菌の種類を確認し、抗菌薬の点耳と内服、また耳洗浄を適宜行い、できるだけ速やかに耳だれを止めることが大事です。そして状態が落ち着いたら、主治医の先生と手術適応などをよく相談されるといいと思います

(読売・医療相談室記事より)

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◆蝶形骨洞炎―副鼻腔炎(蓄のう症) [耳鼻科]

Q.手術後も後鼻漏がつらい

 長年、鼻づまり、後鼻漏(こうびろう)、嗅覚(きゅうかく)障害があり、CT(コンピューター断層撮影)検査で「蝶形骨洞炎(ちょうけいこつどうえん)」が原因とされました。
 2009年8月に蝶形骨洞炎の手術を受け、手術後も投薬治療を続けてきましたが、後鼻漏と鼻の奥の詰まり感は解消していません。もう少しで1年ですが、後鼻漏は特につらいのでこのまま治っていくものか、何か別の治療を受けなければならないのか、医師から説明がないので不安です。(58歳男性)


A. 再度の手術で、蝶形骨洞内の洗浄も―鴻(おおとり)信義 慈恵医大耳鼻咽喉科准教授(東京都・港区)

 蝶形骨洞炎とは副鼻腔炎(蓄のう症)の一つで、副鼻腔のもっとも深いところにある「蝶形骨洞」に炎症が生じ空洞内に膿(うみ)がたまる病気です。あふれてきた(あるいは押し出されてきた)膿がそのままノドに落下すると、「後鼻漏」という状態になります。後鼻漏があると鼻の通りがすっきりしません。

 もともと後鼻漏は、治りにくい症状の一つで、点鼻薬や内服薬の投与または手術を行っても、完全に消失しないことが少なくありません。もし、手術後の蝶形骨洞に引き続き炎症が残っていると、なおさら後鼻漏は消失しないと思います。

 手術を受ける前に、CT検査で「蝶形骨洞炎」と診断されたということは、他の副鼻腔(たとえば頬(ほほ)にある上顎洞という空洞や左右の目の間にある篩骨洞(しこつどう))は正常だったのでしょう。

 蝶形骨洞のみに炎症が生じる場合は、細菌感染による通常の炎症以外に、カビの感染やカビアレルギーも原因として考えられます。この場合、手術を行い、さらに手術後の内服を続けても、炎症が再発するかダラダラと持続することがあります。

 まずは主治医とよく相談するといいと思います。場合によっては、再度手術で蝶形骨洞内を清掃する方がよいのかもしれません。
 また、このまま薬の投与を続けるよりも、外来や自宅で頻回に副鼻腔洗浄を行ってみてはいかがでしょうか。点鼻薬の併用も有効かもしれません。

(読売・医療相談室の記事より)

◇人は誰しも何らかの病を抱えています。また、今は現れていなくとも発症する可能性があります。
その意味で、医療ルネサンスの記事は私にとっても大変参考になります。
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タグ:蓄のう症
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