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◆「砂の女教師」プラトーノフ [作品案内]

「ロシア短編24」集英社 原 卓也 編から、

「砂の女教師」プラトーノフ(島田陽訳)

NHKラジオ文芸館: 「自転車を漕ぐとき」薄井ゆうじ作
を聴いていて、ふれてみようと思い立ちました。

断捨離に遭っても、残された一冊です。大量処分しましたから。


「砂の女教師」という短編には、マリーヤ・ニキーフォロヴァナ、という名の主人公が登場し、教員養成所を経て女教師となった彼女がどういう地に教師として赴任し、どんな働きをするか、ということが書かれています。

マリーヤ・ニキーフォロヴァナは、遠隔の地ー中央アジアの死滅した砂漠に境を接する村の教師に任命された。

ホシュートヴォは、ほとんど砂に埋め尽くされていた。疲労し飢えている農民はなんども猛然と奮起し、荒々しく働いたが、意気阻喪した。

彼女は小学校の宿直室に住むことになった。彼女はどうにか学校をととのえ、二か月後に授業を始めた。
子どもたちの登校は、日により、5人だったり20人だったりした。

夏と同じように悪意に満ちた初冬がやってきた。大吹雪がうなりをあげ、村の鎧戸を叩いた。
村人はすっかり黙り込んだ。貧しさゆえに病気になった。

子どもたちは着るものも履くものもなかった。登校する子がいなくなった。
パンがなくなり、子供たちはやせて、学習への意欲を失くした。20人中2人が死んだ。

マリーヤ・ニキーフォロヴァナは、村で何をすべきかじっと考えた。
飢えて病んでいる子らを教えることは出来ない。彼らには学校は要らなかった。

2年が過ぎ、彼女は大変な苦労をし、農民たちを説得して自発的な公共事業を組織することになった。
やまねこやなぎを植樹した。それらは防護林となって灌漑される畠のまわりに緑地帯をつくり、砂漠の風上からその地を細長いリボンのように囲み、屋敷を住みやすくした。

しかし、ストーリーはハッピーエンドではなく、彼女はこの地を追われることになるのだ。新たな不毛の地へと転任させられる・・

私は、ずっとむかし、学校の教科書でユトランド半島のデンマークについて書かれた文を思い出した。
ドイツとの戦争に敗れ、領土を大きく失ったデンマークが、ユトランド半島を、荒地からどのように豊かな実りの大地に変えたか、というような。植林、灌漑などのことですね。

わが国でも、海岸地方の防風林とか、その類のことがたくさんあるかもしれません。

この短編で、プラトーノフが言わんとすることの一端が垣間見られるかもしれません。
プロレタリア文化の前衛を自負する、詩人・評論家・小説家の。

プロレタリア、この言葉は、日本でも、一昔前のようには使われなくなりました。
もう、死語?


☆アンドレイ・プラトーノヴィチ・プラトーノフ
1899~1951
中央ロシア南東部ヴォローネシ郊外に生まれる。
詩人、評論家、小説家

ただよう愛



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◆青空文庫に、1日、12作品公開! [作品案内]

2013年1月1日、


著作権保護期間が終了した12人の作品が公開されたんですね!

◎著作権が保護される期間は著作者の死後50年。


柳田国男や吉川英治、室生犀星ら、
著作権が切れた文学作品などを無償公開する「青空文庫」に!


秋田雨雀「三人の百姓」

飯田蛇笏「秋風」

小倉金之助「黒板は何処から来たのか」

西東三鬼「秋の暮」

妹尾アキ夫「凍るアラベスク」

土谷麓「呪咀」

中谷宇吉郎「雪」

正木不如丘「健康を釣る」

正宗白鳥「心の故郷」

室生犀星「抒情小曲集 04 抒情小曲集」

柳田国男「遠野物語」

吉川英治「私本太平記 01 あしかが帖」


※青空文庫の呼び掛け人である富田倫生さんは、吉川英治作品の公開についての期待が高かったと。

http://www.aozora.gr.jp/


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◆千利休と信長、秀吉・・ [作品案内]

三浦綾子さんの、

『千利休とその妻たち』公園までウォーキングして、園内を歩き、身体が温まるとベンチに腰掛け、そのときのみ読むのです。ですから、超スローペースです。

次第に入り込んできました。信長が出てきましたから。

千利休(せん の りきゅう)(1522年~1591)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての商人、茶人ですね。

和泉国・堺の商家(屋号「魚屋(ととや)」)の生まれ。

織田信長が堺を直轄地としたときに茶頭として雇われたのですが、

1591年(天正19年)、利休は突然秀吉の逆鱗に触れ、堺に蟄居を命じられたんですね。

理由は、諸説あるようです。

京都に呼び戻された利休は聚楽屋敷内で切腹を命じられました。享年70歳。

切腹に際しては、弟子の大名たちが利休奪還を図る恐れがあることから、
秀吉の命令を受けた上杉景勝の軍勢が屋敷を取り囲んだと言われています。

死後、利休の首は一条戻橋で梟首(きょうしゅ=晒し首)にされた。
首は賜死(しし)の一因ともされる大徳寺三門上の木像に踏ませる形でさらされたという。

利休忌は、現在、3月27日および3月28日に大徳寺で行われているという。


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◆『怒りの葡萄』スタインベック著 [作品案内]

今日は日曜日なので、「作家と作品」について少しだけふれてみます。

『怒りの葡萄』スタインベック著(大久保康雄訳)を読み、ここ一年間に読んだ作品の中では、正に、圧巻、という感動を覚えました。

 私は、世界の作家の作品を一冊読むと、それについてブログで書いています。

 「本と旅の世界」と、YahooかGoogleで検索していただくとすぐ現れると思いますが、後でリンクを貼っておきますので立ち寄ってみてください。

 スタインベックという作家も相当な努力家だと、彼についてのことを読んでいると感じます。日本の作家で、このようなスケールで描く作家を私は知りません。
 
 「出エジプト記」がバイブルにありますが、歴史を跨ぐと言いますか、後の世で、ある意味を持って読むことができる骨太の作品です。

 長くなりますので、ここではこの辺で。

◆怒りのぶどう The Grapes of Wrath(1939)長編小説
ジョン・スタインベック John Steinbeck(1902-1968)

◇John Steinbeck:アメリカの作家。スタンフォード大学を中退し、文筆活動をはじめる。1940年ピューリッツァー賞受賞。1962年ノーベル文学賞受賞。
代表作は『黄金の盃』『トーティア・フラット』『二十日鼠と人間』『怒りの葡萄』『エデンの東』など。

◆本と旅の世界


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◆空想書店 [作品案内]

本日(3月8日)の讀賣新聞に、以前同人「えんの会」で文学談議の時を共有した評論家の富岡幸一郎が載っている。

彼は東京下町、木場に生まれ、小中学生の頃よりよく本を読んだということで、貧乏で家に本はなく心を病んでいたこともあり、読書や勉強に打ち込めなかった私などとは大分違う小中学生時代を送ったようだ。


高校時代に文学や哲学書などに興味を持ち、高円寺と中野の中間あたりのところに移り住んでいて、中央線沿線の古本屋によく通ったというから面白い。かつて鷺宮に学校があった頃、私もその辺りをうろついていたのだから。


富岡幸一郎がそのころ読んでいた本に埴谷雄高の『死霊』があるという。非現実の場を設定し、屋根裏部屋に住む青年が、空想的な宇宙論をえんえんと語る。この戦後作家の未完の小説は、難解ではあるが、何かわくわくさせる魅力があったという。ニーチェやハイデッカーなど哲学の翻訳書も、そのあたりから手にし始めた、と。


その彼が担当する「空想書店」で、10代の若い人に読んでもらいたい青春期のための文学にあげているのが以下の本である。



●『戦後短篇小説再発見③さまざまな恋愛』(山川方夫ほか著、950円)全18巻のアンソロジーの一冊。戦後の文学の豊穣な世界を各作品を通して味わえる。

●『考えるヒント』(小林秀雄著、文春文庫、562円)短いエッセイの中に、精神の躍動があり、日本の文化の粋が結晶する。少し難解なところがたまらなく面白い。

●『三島由紀夫十代書簡集』(新潮文庫、400円)15歳から19歳にかけての手紙。天才の刻印に瞠目するが、生と死が若い精神の中で交差する、戦時下の青春の輝きが眩い。

●『大東亜戦争詩文集』(新学社近代浪漫派文庫36、1343円)大東亜戦争で殉死した人々の遺影集。若い兵士の歌は、文学をこえた国民詩であり、永く伝えられるべきものだ。(以上4点讀賣紹介のまま)



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